「天空の城ラピュタ」のモデルとなっており、アンコールワット遺跡群の一つであるベンメリアに行ってみた。
現地ツアーに参加した理由
旅の種類は様々であるが、バスを運営していた日本人に詳しく聞いたところ、アンコールワットは広すぎて最低2週間は必要になる、かつ遺跡を見るには移動や入場料等お金がかかり、現地ツアーに参加してポイントを押さえるのがベスト、かつその遺跡のガイドも入るのでおすすめと聞いて、早速ツアーに申し込んだ。
ツアーはゲストハウスで申し込んだ。朝出発して15時前には帰ってこられるスケジュールで、体力的にもちょうど良かった。
今思えば、この判断は正解だった。自力で全部回ろうとするよりも、ポイントを押さえたツアーに参加した方が効率的だし、ガイドの説明があると遺跡の見え方が全然違ってくるのだ。
朝8時に、集合場所に行き、早速出発! シェムリアップからベンメリアまではトゥクトゥクで約2時間。未舗装の赤土の道をひたすら走った。


途中、ガイドが急にトゥクトゥクを止めた。何事かと思ったら、道端でお姉さんが竹筒で何かを焼いているではないか。
買ってみて食べたら、これがめちゃくちゃ美味しい!!

これは**クロラン(Kralan)**というカンボジアの伝統的なお菓子だ。竹筒の中にもち米・小豆・ココナッツミルクを詰めて、炭火でじっくり焼いたもの。竹の香りとココナッツの甘さがほんのり効いていて、日本人にも食べやすい素朴な味だった。
ベンメリアへ向かう道中にはクロラン屋がたくさん並んでいるエリアがあり、ここで買うのが定番らしい。ガイドもわかっていて止めてくれたのだ。
10年経った今でも、あの竹筒を割ったときの香りは覚えている。観光地のレストランでは絶対に出会えない味だった。



カンボジアの現実:日本の援助と劣悪な環境
カンボジアは道路や水道や学校の復旧が進んでいるが、半分以上が日本の援助によるものだそうだ。現地の方から、「日本人は大好きだし、本当に感謝をしている」という言葉を頂いた。しかし実際はまだまだ劣悪な環境であった。都心部では、観光業等で盛り上がっているが、田舎では全くの別世界が広がっていたのだ。
あの頃の自分は、こういった途上国の現実を目の当たりにしたのが初めてだった。テレビで見るのと、実際にその空気を吸うのとでは全く違った体験だった。

カンボジアは赤土であり、鉄分が多く含まれている。カンボジアの水道から出る水はすごく鉄臭いのだ。



ベンメリア遺跡:崩壊と自然が織りなす絶景


ベンメリアは12世紀に建てられたヒンドゥー寺院で、実はアンコールワットとほぼ同時代・同規模の遺跡である。しかしアンコールワットと決定的に違うのは、修復がほとんど行われていないという点だ。崩壊したまま、木の根に飲み込まれたまま、そこに在る。それが圧倒的な迫力を生んでいた。
クメール・ルージュ時代には軍事拠点としても使われ、周辺には大量の地雷が埋められた。最近まで立ち入り禁止だったが、十数年前にようやく公開された遺跡である。本当に崩壊が激しく、内戦がいかに激しかったかが伝わってくる。
現在も周辺には地雷が埋め込まれており、撤去作業が行われており、日本では考えられないことである。現在は「天空の城ラピュタ」の影響もあり、日本人観光客が非常に多いとのことだが、今後アンコールワットをしのぐほどの遺跡では無いかと注目されているので、機会がある人は是非行ってみるべし!
10年後に振り返っても、ベンメリアの崩壊した石造りの上を歩いた感覚は忘れられない。自然と歴史と戦争の爪痕が全部混ざった空間だった。



行く際の注意点
今回シェムリアップからベンメリアまでトゥクトゥクで向かったのだが、マスクとサングラスは必要である! 砂埃と排気ガスがすごく目も開けていられないほどつらいので、もし行く機会のある方は安いサングラスでもいいので持参した方がベスト!
実際、顔を覆わないとまともに呼吸できないレベルの砂埃だった。東南アジアの未舗装路をトゥクトゥクで長距離移動する際は、マスクとサングラスを必ず持参してほしい。
ベンメリア観光の基本情報(2026年現在)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | シェムリアップから約80km(車で約1.5時間) |
| 入場料 | アンコールパスに含まれる(1日券 $37 / 3日券 $62 / 7日券 $72) |
| 所要時間 | 見学は1〜2時間程度 |
| おすすめの行き方 | 現地ツアーが最も効率的。トゥクトゥクチャーターの場合は往復$30〜50程度 |
| ベストシーズン | 11月〜3月(乾季。雨季は道がぬかるむ) |
| 持ち物 | マスク・サングラス(砂埃対策)、歩きやすい靴、水 |
当時(2016年)はベンメリアは別料金($5)だったが、2023年以降はアンコールパスに統合された。料金体系は変わりやすいので、最新情報は現地で確認してほしい。
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つづく。