4月10日から4月14日まで、タイ・チェンライにあるNGO「ミラー財団」でボランティア活動に参加してきた。
ミラー財団とは、山岳民族の歴史や伝統を守りサポートする他、国籍や薬物、人身売買等の問題解決に取り組む組織である。詳しくは公式サイトを見てほしい。
この体験のざっくり基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | タイ・チェンライ(山岳民族の村) |
| 期間 | 4泊5日の短期ボランティア(長期プログラムもあり) |
| 時期 | 4月(ちょうどソンクラーンの時期だった) |
| 内容 | 子供たちとの活動・山岳民族の村でのホームステイ・トレッキング |
| 向いてる人 | 観光だけでは物足りない人、現地の暮らしに深く関わりたい人 |
チェンライってどこ?
チェンライは、タイ最北部にある街だ。ミャンマー・ラオスと国境を接する「ゴールデントライアングル」の近くで、いくつもの山岳少数民族が暮らすエリアである。観光地として有名なチェンマイからは、バスで3時間ほど北へ向かった場所にある。
バックパッカーの間では、チェンマイは定番でも、チェンライまで足を伸ばす人はぐっと少ない。だからこそ、ここには「観光ずれしていない素のタイ」が残っていたのだと思う。
なんで参加したのか
旅の途中でわざわざボランティアに参加したのには、いくつか理由があった。
- 一人旅をするのであれば、世界で日本人がどのような活動を行っているのか知りたい
- 現地の方と直接触れ合い、日本に無い思想や文化にふれたい(もちろんこれまでの旅でも現地の方と触れ合うことは出来たが、生活に深く関わることは中々難しい)
- これまでの経験の中で得た知識で、何が出来るのかを知りたい
深堀るともっとあるが、ざっくりとは上記が根底にあったのだ!
今思えば、29歳の自分は「ただ観光して回る旅」では物足りなかったのだと思う。その土地に深く関わりたい、という欲がどこかにあった。観光客のままでは見えない景色を見たかったのだ。
5日間のスケジュール
短期ボランティアと長期ボランティアに分かれているが、僕が参加したのは短期ボランティアであり、ある程度カリキュラムもくまれている。
ざっくり言うと下記のようなスケジュールだった。
※もちろん季節やその時々の活動により異なる(このときはちょうどソンクラーンの時期だった)
💡 ソンクラーンとは? タイの旧正月にあたるお祭りで、毎年4月13〜15日ごろに行われる。街じゅうで水を掛け合うことから「水かけ祭り」とも呼ばれ、タイ最大級のお祭りだ。村でもこの時期は特別な空気に包まれていた。
- 1日目:現地(チェンライ)に20:00に集合をして、村のルールや今後のカリキュラムを把握
- 2日目:午前中は村の子供たちとの活動、午後にホームステイ先の山岳民族の村に移動
- 3日目:トレッキングと、村の生活を楽しむ
- 4日目:村に戻り、象に乗る体験やナイトマーケット、ソンクラーンを楽しむ
- 5日目:夕方までソンクラーンを楽しみ、バス停まで移動


子供たちとの活動では、自分自身も先生として参加させてもらった。言葉は完璧には通じないが、笑顔とジェスチャーがあればなんとかなるものだ。
山岳民族の村での暮らし
午後にはホームステイ先の山岳民族の村へ移動した。


食事はもち米が中心で、バナナの葉や竹を器がわりに使う。スーパーもコンビニも無い村で、必要なものは自分たちの手で用意する。


ホームステイ先の子供、ナラマイちゃん。緊張していた僕を、こうやって笑顔で迎えてくれた。
山岳地帯で感じた「ミクロな違い」
結論から言うと、参加して本当に良かった!
何よりも、現地の子供たちの教育現場を間近で見ることが出来た。かつ自分自身も先生として参加出来たこと、また山岳民族の家にホームステイをさせて頂くことにより、日本では経験できない思想や文化に触れられたことがあげられる。
海外にきて、大陸という日本とは違う地形的な背景があり、多国籍文化等、数々の違いをみてきた。だが山岳地帯では、ミクロ的な視点でも地形や歴史的な背景で文化が異なってくることが間近で感じられたのだ!

二日目はラフ族、三日目はアカ族の家族にお世話になったのだが、村自体は3キロぐらいしか離れていないのに、伝統や話す言葉は大きく異なってくる。
💡 ラフ族・アカ族とは? どちらもタイ北部の山岳地帯に暮らす少数民族だ。もともとは中国南部やミャンマー方面から移り住んできたとされ、独自の言葉・衣装・暮らしの文化を今も受け継いでいる。同じ「山岳民族」とひとくくりにされがちだが、その中身は驚くほど多様なのだ。


またこのような山岳地帯でもスマートフォンは普及しており、外部の情報が簡単に入ってくるようになっていた。カンボジアでの記事でも書いたが、生活スタイルや夢や文化は、間違いなく変わっていくだろうとすごく感じた。
あれから約10年。今ではInstagramやTikTokが当たり前になり、山岳民族の若者たちもきっとスマホ片手に外の世界とつながっているはずだ。あの時感じた「変わっていく予感」は、もう現実になっているのだろう。それでも、村に流れる時間の根っこの部分は変わっていないと信じたい。
アカ族の伝統のダンス
夜には、アカ族の伝統のダンスを体験させてもらった。民族衣装をきて、火を囲んで一緒に踊るのだ!

村のしきたりやルールがあり、始めは緊張をしていた。だが、ラフ族・アカ族の方達はみんなフレンドリーで、挨拶をすると笑顔で挨拶を返してくれる。
たった5日間だったが、観光では決して味わえない「生活の中に入る」という経験ができた。一人旅をしていて、本当に良かったと思える時間だった。
もしチェンライにお越しの際は、ぜひ検討をしてみてほしい!
アクセスと参加方法
ミラー財団の場所(チェンライ郊外)
- 📍 住所:241 Moo1, Ban Huay Khom, Mae Yao, Muang, Chiang Rai 57100, Thailand
- 🗺️ Googleマップで場所を見る
チェンライ中心部から少し離れた、ミャンマー国境にほど近い山あいのエリアにある。地図で見ると、いかに「奥」まで来たかがよくわかるはずだ。
チェンライへの行き方
- ✈️ バンコクからチェンライ空港まで国内線で約1時間20分
- 🚌 チェンマイからバスで約3〜4時間(北部観光とあわせて行きやすい)
参加方法
ミラー財団は今も短期・長期のボランティアを受け入れている。申し込みは公式サイトの「参加申し込み」ページから行える。費用や日程・受け入れ状況は時期によって変わるので、最新の情報は必ず公式サイトで確認してほしい。
当時の自分は勢いで飛び込んだが、振り返ると「事前に少し連絡を取っておく」だけでもずっと安心だ。山岳地帯の村ではスマホの電波が弱い場所もあるので、行き方やルールは出発前に押さえておくと良い。
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つづく。