朝10時にホーチミンに到着し、取りあえず朝食の為に近くのレストラン的な所に入った。夜行バスで一緒だった大学生は食中毒でまる2日間ご飯を食べていないらしく、逆に空腹で今にも死にそうな顔をしていたのだ。
今思えば、食中毒で2日間食べてないのにバスで14時間移動してきたこの大学生、かなりの強者である。
ベトナム語オンリーのレストラン
レストランのメニューはすべてベトナム語で、店員は英語も通じない状況だった。
「フォー食べたいっすね」と大学生がいい、フォー的なベトナム語を探した。店員にもフォーあるかと聞くが「?」って感じだった。
取りあえず僕は、適当にメニューを指差して、大学生も別のメニューを指した。「なんか麺類のゾーンに書かれていたんでフォー来ると思うんすよね」なんて話をしながら、店員が満面の笑みでメニューを運んできたのだ。
僕の目の前には**「牛肉のステーキとフランスパン」**。大学生は焼きそば的な物(ニンニクの効いたやつ)が運ばれてきたのだ。もちろん病み上がりであり半分近くを大学生は残していた。「ニンニクが食中毒後の胃を刺激していると」つぶやいていたのが印象的だった。
フォーを頼んだはずがステーキとフランスパン。ベトナム語のメニューは想像以上に難易度が高い。でもこの「予想外の料理が出てくる感じ」が東南アジア旅の醍醐味だったりする。
戦争証跡博物館
早々に腹ごしらえも終わらせ、お互いの宿も近いことが発覚し、一緒に戦争証跡博物館に向うことにした。

バスでめっちゃ隠れてる笑
カンボジアでもそうだが、その国の歴史を知ることで国の見方が大きく変わる。具体的には町の風景や使う言葉、またその文化がなぜ形成されたのかを知ることで、ベトナムへの興味も増すし、深い話を聞くことができるのだ。

ここの博物館は、ベトナム戦争と戦争によって残った傷跡を写真と共に残している。内容は、かなりショックな物が多く、今も多くのベトナム人が当時の攻撃による後遺症で悩まされていることが鮮明に描かれている。今はきれいな町並みで観光地として確立しているが、多くの犠牲の上で成り立っていることには考えさせられた。
カンボジアでもそうだが、ポルポト政権による虐殺やベトナムの侵略等を理解することで、カンボジアの人たちがベトナムに対して嫌な感情を抱いていることや、なぜ虐殺が行われたのかを理解することができる。(カンボジアの25歳の青年に話を聞いたときはやはりベトナムに対していい感情を抱いていないと言っていた。)
日本は島国であり、隣接する国が無いので、そのような考え方や価値観はあまり持ち合わせていないし、日本に住んでいる以上、知る必要性も他の国に対して薄いのかもしれない。
今思えば、この博物館を訪れたことは旅の中でも特に大きな出来事だった。歴史を「学ぶ」のと「その場で感じる」のでは全く違う。教科書で読んだベトナム戦争が、ここでは生々しい現実として迫ってくる。旅をしていなかったら、こんな感情を持つことは一生なかっただろう。
ベトナム人の友人と観光
僕にはベトナム人の友達がFacebookに一人いた。日本にいるときから、ベトナムを訪れた際は是非案内をしてほしいとお願いをしていたのだ。
名前はジェップさんと言い、ファミリーマートの本部で働く女性だった。日本にも10年近く住んでいたこともあり、日本語はペラペラであった。
ベンタン市場

ここはベンタン市場。ホーチミンと言えばこの市場に来ないと始まらないとのことだった!小物や雑貨、生鮮食品系が屋台のようにずらっと並ぶ、非常に活気のある市場だった。
聖母マリア教会

ここは聖母マリア教会。教会の中と周辺では多くの人がお祈りをしていた。
中央郵便局

中央郵便局。かなり古い建物であり、ベトナム人も観光に訪れるほどのスポットだった。
2026年現在、聖母マリア教会は修復工事中の場合がある。訪問前にSNSやGoogleマップで最新情報をチェックしておくと安心だ。
日本マンガの進出

日本のマンガがかなり進出していた。かなり驚いた。
今ではさらに日本のアニメ・マンガ文化はベトナムで爆発的に広がっている。2026年現在、ベトナムのアニメイベントは年々規模を拡大しているし、日本語を学ぶきっかけが「アニメやマンガ」という若者も非常に多い。
本場のフォー

ガイドブックにも載っているフォーのお店。地元でもかなり人気があり、フォーを食べたいときは、ここに来るのが一番だとのことだった。

朝にフォーを頼んだはずがステーキだったのに、夕方にはちゃんとしたフォーにありつけた。ジェップさんのおかげである。やっぱり現地の友人がいると旅の充実度が段違いだ。
きれいな街ホーチミン

ベトナムは非常にきれいな町であり、高層ビルも立ち始めていた。また驚いたのが、ゴミ箱が多いことだ!バイクを運転している人向けのゴミ箱と歩行者用のゴミ箱が30mごとに等間隔に置かれており、都市としてきれいな町づくりを心がけていることが感じられた。実際にほとんどゴミは落ちていなかった。
日本としても学ぶべきところが多く見受けられたのだ。
2026年現在、ホーチミンはさらに急速に発展している。メトロ(地下鉄)1号線が2024年末に開業し、市内の移動が格段に便利になった。バイクの大群をかき分けてタクシーに乗る必要がなくなりつつあるのは、旅行者にとって大きな変化だ。移動にはGrabアプリが必須。タクシーより安くて安全なので是非活用してほしい。
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つづく。