Skip to content
my trip note
Go back

IKTT伝統の森での暮らし|カンボジアの村で見た「生きる」のリアル

IKTT「伝統の森」での滞在2日目。この日は、村の人たちの暮らしを間近で見ることになった。


生きる

村の男性は、基本的に力仕事系を行っていた。朝は漁や釣りに出かけ、昼は農作業や大工的な動きを行う。

沼で漁をする村の男性。朝6時から真剣勝負だ

近くには沼があり、朝6時頃に仕掛けた網の回収や釣りを行う。ナマズや鯉に似た魚がとれるらしい。釣りの餌はそこら辺りにいるカエルである。常に真剣勝負なのだ!!

捕れた魚は村の人に売ったり、自分たちで食べたりする。

近くでは、マンゴー、バナナ等のフルーツ、野菜を育てており、他では市場等で買ってきたりもする。日本のように近くのスーパーやコンビニで買ってくるということは決して無い。

コンビニもスーパーもない生活。不便かと聞かれたら、そうではないのだと思う。必要なものは自分たちの手で作り、獲る。「買う」が当たり前の日本から来た自分にとって、その姿は非常にシンプルで力強かった。


2泊3日にした理由

もともとは1泊で帰る予定だった。しかし、次の日に日本の高校生が来て、小学生と交流会をするという話を聞いた。どのような活動が行われているのかに興味があり、急遽バスをキャンセルしてもう1泊することにしたのだ。

旅先では予定を変更する勇気が必要だ。「明日帰るつもりだったけど、もう1泊しよう」と思えるかどうか。あの時キャンセルしていなかったら、この交流会を見ることはなかった。旅の醍醐味は、こういう偶然の出会いにある。


飯田小学校と日本の高校生

この村には、長野県の飯田市によって作られた「飯田小学校」がある。

飯田小学校へ向かう村の子供たち

飯田小学校の校舎。子供たちが元気に走り回っていた

毎年この小学校に、長野県飯田市から選ばれた高校生が15人ほど訪れて、村の小学生と交流を行う。

教室で授業を受ける子供たち。小さな黒板を手に持って学んでいた

交流会当日、高校生たちが到着すると、あっという間に賑やかな雰囲気に包まれた。

交流会の様子。日本の高校生と村の子供たちが集まっていた

飲み物を配る準備をする高校生たち

この後、高校生たちは伝統の森へ行き、絹織物の見学や和紙作りの体験を行い、食事を食べていた。

村で話をする会長(青Tシャツの人物)と関係者たち

一番最後の写真の青のTシャツとタオルを巻いている人が会長で、昔、森本氏と交流があり、小学校を建てるプロジェクトを一緒に始めたらしい。

正直、高校生のうちにこのような経験ができることは非常にいい機会である。日本の環境で育ち、日本の価値観しか知らない。それが間違いではないが、視野が広がるきっかけやヒントは得られるはずだ。


日本の常識が通用しない世界

高校生の一人が小さい子を見て「なんであの子パンツを履いていないんですか?」という質問をしていたらしい。

そもそもオムツという概念が無いので、ムレてしまうためにパンツをはいていないのだ。日本の常識はもはや海外の一部では通用しないのである。

逆に、村では20歳ぐらいになるとスマートフォンを持っている人もいて、FacebookやYouTubeを見て楽しんでいる姿もあり、このギャップには驚かされた。僕も数人とFacebookを交換させてもらった。

カンボジア人の投稿にはだいたい200近くの「いいね」が付けられていた。自分がいいと思うものには素直にいいねをつけるという、感覚的なところからくるアクションがあるのかもしれない。

一つ一つの行動に対して、日本みたいに「どう思われるだろう」という考えが無い。食べたいから食べる、暑いから働かない、仕事中に髪の毛を切りたいから切りに行く・・・・そういう感覚なのだ。

今思えば、あの村の人たちが持っていたのは「自分の感覚に正直に生きる力」だったのだと思う。日本では周りの目を気にして行動を制限しがちだけど、彼らにはそれがない。どちらが正しいとかではなく、生き方のスタンスが根本的に違うのだ。


2泊3日で得たもの

今回、2泊3日ではあるがカンボジアの方の生活を間近で見て、多くの文化の違いをかいま見ることができた。また直接話を聞くことで、自分が思い描いていたカンボジアへのイメージとのギャップがあることに気づけたことは、非常に大きな収穫だった。

貧しいとか、貧しくないとかの次元ではなく、「生きる」上での考え方、スタンスの部分である。

また、村にもスマートフォンを持っている人がいて外の世界をより身近で見られるようになり、小さい子や中高生の生活スタイル、将来の夢、また国の問題は5年前、10年前とは大きく変わっていると感じた。

あれから10年が経った。今ではカンボジアの若者のスマホ普及率はさらに上がっているだろうし、村の暮らしも変わっているはずだ。でも、あの時感じた「生きることへのシンプルな向き合い方」は、きっと変わっていないと信じたい。

ちなみに、IKTTは現在公式サイトがかなりモダンなデザインにリニューアルされており、YouTubeチャンネルも開設されている。自分が訪れた頃とは情報発信の形がまるで違う。興味がある人は是非チェックしてみてほしい。

🛒 カンボジアに村をつくった日本人を見る(Amazon)


前の記事

👈 IKTT「伝統の森」に泊まってみた|カンボジアの村で自然染色とディープな夜

つづく。


Share this post on:

Next Post
IKTT「伝統の森」に泊まってみた|カンボジアの村で自然染色とディープな夜