
今泊まっていたのは、1泊2500円の朝食付きゲストハウス。Airbnbで見つけた宿だったが、まじでめちゃくちゃ天国のような部屋だった。

今思えば、2016年のバンコクだからこそのコスパだった。今の相場は少し上がっているが、それでもアジアの宿泊費は日本と比べると圧倒的に安い。
カオサンロードとは?
カオサンロードは、バンコク旧市街に位置する全長約400メートルの通り。世界中のバックパッカーが集まる「聖地」として有名で、安宿・屋台・バー・マッサージ店がびっしりと立ち並ぶ。
欧米人をはじめ、アジア各国からの旅行者でいつも賑わっており、昼は屋台グルメ、夜はバーやクラブの熱気に包まれる。
2026年現在のカオサンロード: 2016年当時と比べると観光地化がさらに進み、物価も少し上がった。コロナ禍で一時は閑散としていたが、現在は完全に活気を取り戻している。インスタ映えを狙った観光客も増え、昔ながらのバックパッカー文化と新しい旅行スタイルが混在している。それでも「世界中の旅人が集まる場所」という空気感は変わっていない。
アクセスは BTS(スカイトレイン)ナショナルスタジアム駅からタクシーで約15分。または、カオサン近くに停まる路線バスを使うと数バーツで行ける。
カオサンロードに、一人で乗り込んだ
バックパッカーの聖地と呼ばれる場所で、一人旅をするなら一度は行ってみたい通りだ。欧米人が非常に多く、昼間からテラス席に座りビールを片手に談笑している姿がとても印象的だった。
昼間は疲れて寝てしまったので、19:00頃から参戦。昼間も行ったが、明らかに夜の方が活気があふれていた。

ちなみにカオサンロード自体は短いので、見るだけなら1時間でOKだ。
屋台グルメが旨い
一通り歩いた後に、旨そうな屋台へ。




一人で食べていると、店員のおっちゃんが「ジャパニーズ」と言いながら一人の青年を連れてきた。
話を聞くと、東京の理系の大学院生で、2週間かけて一人旅をしているとのことだった。就活の話などで盛り上がり、この後も一緒に飲むことになった。
今思えば、旅の場では「一人飯」が一番話しかけてもらいやすいのかもしれない。グループでいると、なかなかこういう出会いは生まれない。
バーで起きた奇跡
1件のバーに入り、通りを見渡せるテラス席に座った。
すると隣の席の欧米人が、小さいポリバケツにラムを1瓶ぶち込んで、さらにレッドブルを入れて飲みだした。「アーユークレイジー!!」という感じで一緒に盛り上がりながら通りを見渡すと、日本人女子の3人組を発見。卒業旅行で来ていたらしく、一緒に飲むことになった。

お店の中は音楽がガンガンかかっており、途中からお店のレディーボーイが勢いよく踊りだし——挙げ句の果てには僕らをステージに呼び出したのだ!
2.5Lのビールを頼んでみんないい感じに酔っており、全員で一緒に踊りだした。
するとステージの上で楽しそうに騒いで踊っているジャパニーズを見ていたジャーマニーやオーストラリア人、その他の国の人たちが、一緒にステージにきて踊りだしたのだ!!
「なにこれ!!楽しすぎる!!」
まさにカオスの状態で、国籍関係なく一緒に踊り、一緒に写真を撮り、お酒を飲む。日本にいたら間違いなく体験できなかったことだった。
店中の視線がステージに集まり、言いようのない一体感が生まれた。
あの夜に気づいたこと
今思えば、あの夜が「旅の本質」に気づかせてくれた瞬間だった。言語も国籍も肩書きも関係ない。ただ楽しいという感情だけで、こんなにも人は繋がれるのだと。
ここ数日でわかったこと——コミュニケーションの本質って、言語とか国籍とか身分とか関係ない。楽しいときは笑って、踊りたいときは踊って、怒るときは怒っていい。それだけなのだ。
僕はプライドとか立場とかを考えて、言いたいことを控えることが多かった。「これを言ったら変な目で見られないかな?」と、相手にどう見られるかを最優先にしたコミュニケーションをしていた。
結構我慢していたことが多かったのかもしれない。
でもここは、タイのカオサンロード。自分が何者か知る人は、誰もいない。
もっと自分に正直に生きようと思った。
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つづく。