ヴォンジョルノ! ミラノである。

イタリアは観光立国として成り立っており、観光客向けのサービスも実に行き届いている。GDPも8位と上位で、国として見習うべき点が多い。
そもそもヨーロッパ自体、早くから先進国として成り立ってきた地域だ。そして今は観光立国として変化を続けている。日本の将来の参考にすべき姿が見られるのではないかと、来る前から楽しみにしていたのだ。
ミラノはイタリアの人口都市第1位。ファッションの街とあって、おしゃれな人が多く、しかも美男美女が多い。町並みもヨーロッパならではの作りで、ショッピングモールやスーパー、ちょっとした雑貨店が入っている建物までもが美しく、歩いているだけで非常に楽しめる町である。
僕は地下鉄の1日券を買って、徒歩とバランスよく組み合わせて街を回った。ミラノの観光地は密集しているので、涼しい気候の中を散策しながら歩くのも実に気持ちがいい。
ボッタクリには気をつけろ!
楽しいミラノだが、ひとつ強烈な洗礼があった。**ボッタクリ(詐欺)**である。
イタリアに来て驚いたのが、観光地に物売りが非常に多いこと。僕も3人ぐらいから、ぼったくられそうになった。
ヨーロッパの物価は高いので、ここでの1ユーロが彼らの母国では数倍の価値になるのだろう。とはいえ、手口がなかなか酷いのだ。代表的なのがこの2つである。
① ミサンガ系
急に「フレンド!」と笑顔で話しかけてきて、こちらの返事も待たずにミサンガを手首に巻き付けてくる。そして巻き終わると、おもむろにお金を要求してくるのだ。(1〜1.5ユーロ)
② 鳩の餌系
鳩の餌を急に手に握らせてきて、「一緒にあげよう」とジェスチャーしてくる。そして鳩に餌をあげた瞬間、お金を要求してくるパターンである。(1〜1.5ユーロ)
僕はミサンガ系に2回声をかけられ、実際に腕に巻かれた。だが、一切お金を払わなかった。
2回目の相手は怒って言いがかりをつけてきたが、「じゃあ警察行こうよ。あそこに警察いるから」と歩き出すそぶりを見せた瞬間、腕に巻いたミサンガをハサミでチョキンと切り落として、どこかへ消えていった。笑
断固として、お金は払ってはいけないのだ。とはいえ、実際には結構払ってしまっている観光客がたくさんいた。
鳩の餌系には1回声をかけられ、右手に餌を握らされたが、すぐにボッタクリだと気づいて「僕は鳩が嫌いだ!」と言い、即座に餌を返してやった。
今思えば、東南アジアで散々もまれた経験が、ここで大いに役立っていた。基本、ボッタクリ系にはもう引っかからなくなっていたのだ。
ミラノの主要スポットを写真で紹介
① ドゥオモ(大聖堂)
ミラノ随一の観光名所。広場では日向ぼっこをする地元の人もいて、のんびりとした空気も流れている。ただし、前述のボッタクリも多いので注意してほしい。
ちなみに広場周辺はトイレが少ないが、近くにマクドナルドがあるので、僕はそこを結構利用していた。旅の小ワザである。
② ガッレリア(ドゥオモ横のショッピングモール)

ドゥオモのすぐ横にある、世界最古級のショッピングアーケード。ガラス張りの天井とモザイクの床が圧倒的に美しく、歩くだけで楽しめる。プラダの1号店があることでも有名だ。
③ ミラノ中央駅

建物が非常に立派で、一見の価値あり。駅というより、もはや宮殿か神殿のような迫力である。手前にあるリンゴのオブジェも印象的だった。
④ ポルタ・ヌオーヴァ(近代的な新市街)

ゲストハウスの人におすすめポイントとして教えてもらった一画。近未来的な高層ビルが立ち並び、歴史的な街並みとはまた違った綺麗さがある。散歩するにはもってこいだ。
ミラノのカフェとごはんが、最高だった

そしてイタリアといえば、やはり食である。ミラノにはおしゃれなカフェや飲食店が多数あるので、自分好みの一軒を探すのも旅の楽しみのひとつだ。
パスタはもちろん、付け合わせの野菜や魚までいちいち美味しい。さすが食の国イタリアである。

そしてカプチーノ。きれいなラテアートに、思わず顔がほころぶ。イタリアのバール文化は、立ち寄るだけで気分が上がるのだ。
2026年の今、知っておきたいこと
あれから10年。ミラノの魅力は変わらないが、いくつか補足しておきたい。
| 項目 | アドバイス |
|---|---|
| ミサンガ・鳩の餌詐欺 | 手口は今もまったく同じで健在。ドゥオモ広場は特に多い。手を差し出さない・立ち止まらない・きっぱり断るが鉄則 |
| ドゥオモの入場 | 今は事前オンライン予約が主流。屋上テラスからの眺めは絶景なので、チケットは公式サイトで先に押さえておくと行列を回避できる |
| 支払い | イタリアもキャッシュレスが進行。現金を見せる場面が減れば、スリ・詐欺のリスクも下げられる |
今思えば、ミサンガ売りも鳩の餌売りも、結局は「相手のペースに乗らない」ことがすべてだった。笑顔で近づかれても、手を出さず、立ち止まらず、はっきり「No」と言う。これだけで、ほとんどのトラブルは避けられるのだ。
まとめ
荘厳なドゥオモ、絢爛なガッレリア、立派な中央駅、近未来的な新市街、そして美味しいカフェ飯。ミラノは、歩いているだけで何度でも楽しめる、本当に魅力的な街だった。
ボッタクリにだけ気をつければ、最高の街歩きが待っている。ぜひ、自分だけのお気に入りの一角を見つけてほしい。
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つづく。