プラハが、想像以上に美しくて楽しい街だった。
芸術と歴史とビールの街
チェコのプラハは、世界最古で最大のプラハ城を擁する芸術と歴史と音楽の街である。
正直に言うと、チェコについての知識はビールが有名ということぐらいしかなかった。しかし実際に訪れてみると、中世の街並みがそのまま残る美しい都市で、ブダペストに負けず劣らず洗練されていた。

街全体が世界遺産に登録されており、完全に観光からの収益で成り立っている印象だった。欧米系からアジア系まで観光客が非常に多く、ブダペストよりも日本人を何人か見かけることができた。とはいえ、まだまだ少ないが。
そして調べてみると、チェコはなんとビール消費量が世界1位なのだ。様々な種類の美味しいビールが安く飲める。これはビール好きにはたまらない国ではないか。
2026年現在、プラハはヨーロッパの中でも特に人気の観光地として成長を続けている。SNSの影響で旧市街広場周辺は混雑が増しているが、少し路地を入ると静かな中世の雰囲気が楽しめる。物価は西欧の半分程度で、ビールは今でも1杯200〜400円程度で飲める。円安の影響はあるものの、東欧の中では比較的リーズナブルな旅先である。
道端の音楽が素晴らしい
プラハで一番印象的だったのが、街のいたるところで聴こえてくる生演奏だった。

旧市街広場では、老人たちがグループでジャズやフォークを楽しそうに演奏している。観光客が足を止めて聴き入っている光景は、何とも言えない温かさがあった。

路地を歩いていると、今度はクラシカルなスタイルの3人組が登場。バイオリン、コントラバス、アコーディオンの編成で、フォーマルな装いが石畳の街に溶け込んでいた。
こういう音楽との出会いは、歩いて回るからこそ得られるものである。プラハの観光は、ぜひ徒歩をおすすめしたい。観光スポット自体が密集しているので、歩いて十分に回れるのだ。
ビール消費量世界一の国で飲む黒ビール
プラハに来たからには、ビールを飲まない訳にはいかない。

まずはバーで一杯。チェコのビールはとにかく泡がきめ細かくて美しい。黒ビールを頼んだが、コクがありながらもすっきりとした飲み口で、非常に美味しかった。しかもこれが200円程度なのだ・・・・

別の日にはテラス席でジョッキの黒ビール。チェコのビールは種類が豊富で、ピルスナーウルケルやスタロプラメンといった有名銘柄はもちろん、各店のオリジナルビールも充実している。
ビール好きな僕にとって、チェコは天国のような国だった 笑
2026年現在もチェコはビール消費量世界一の座を守り続けている。プラハにはクラフトビールのブリューパブも増えており、ビール文化はさらに多様化している。特に旧市街から少し離れたヴィノフラディ地区やジシュコフ地区は、地元の人が通うパブが多くておすすめ。観光地価格を避けて本場のビールを楽しみたいなら、中心部から少し足を伸ばしてみてほしい。
ホステルで出会ったアルゼンチン人
ホステルに14時にチェックインすると、8人部屋には二人の男女がいた。どちらも一人旅をしているようで、少し話すと偶然二人ともアルゼンチンから来ていることが判明した。
最初は少しそっけない返事だったが、こちらからアルゼンチンについて知っている話を振ると、徐々に打ち解けて色々と話してくれるようになった。
パオラという35歳の女性と、マルセイロという41歳の男性。昼間はバラバラに観光し、夜に部屋に戻ると二人がおすすめのバーに行くというので、一緒に飲みに行くことになった。
飲みながら話していると、韓国人・中国人・日本人の区別がわからないという話題に。「どうやって見分けるのか」と聞かれ、顔立ち、メイク、ファッションの違いを説明した。
逆に僕がヨーロッパ系の人たちに聞いたところ、「言葉を聞かないとどの国の人かわからない」とのこと。ファッションやメイクには国ごとに違いがあると思っていたが、本人たちからすればそうでもないらしい。文化の違いというのは面白いものである。
そんな話をしつつ次の日の観光プランを話していると、同じ場所に行くことが判明し、一緒に観光することになった。
プラハ城 ― 世界最古で最大の城

翌日、アルゼンチン人二人と一緒にプラハ城へ。
プラハ城は世界最古かつ最大の城として知られており、その中心に位置する聖ヴィート大聖堂の存在感は圧巻だった。ゴシック様式の尖塔が青空に向かって突き刺さるように伸びている。
今まで色々な城や教会を見てきたが、スケールの大きさでいえばプラハ城は間違いなくトップクラスである。

プラハ城からの眺めも素晴らしかった。オレンジ色の屋根が一面に広がり、その向こうに緑のドームや尖塔が点在している。曇り空だったのが少し残念だったが、それでも十分に美しい光景だった。
2026年現在、プラハ城は入場にオンライン予約が推奨されている。特に4〜9月のハイシーズンは混雑がひどく、予約なしだと1〜2時間待ちになることも。城内の聖ヴィート大聖堂、旧王宮、黄金の小路がセットになった入場券が基本で、料金は約250チェココルナ(約1,500円)。朝一番の入場がおすすめで、城からの眺めは午前中の光が最も美しい。
旧市街広場の天文時計

旧市街広場に戻り、プラハのシンボルである天文時計を見に行った。
この天文時計は1410年に設置されたもので、現在も稼働している世界最古の天文時計のひとつである。毎正時になると12使徒の人形が動く仕掛けがあり、その時間になると広場は人でごった返す。
600年以上前に作られた時計が今も動いている。それだけで、もう感動ものである。
賑やかなマーケット通りを歩く

旧市街周辺はマーケットやお土産屋が立ち並び、非常に賑やかだった。食べ歩きをしながら街を散策するのが最高に楽しい。
トゥルデルニーク ― プラハ名物のスイーツ

プラハの至る所にあるスイーツ屋で、行列ができていたのがこのトゥルデルニーク。
筒状に焼いたパン生地に砂糖をまぶし、中にチョコレートやアイスクリームを詰めたもの。約2ユーロ(当時約250円)という手頃な値段で、食べ歩きにぴったりのスイーツだった。
外はカリカリ、中はとろっとしたチョコレートが溶け出して、かなり美味しい。プラハに来たら絶対に食べてほしい一品である。
ちなみにトゥルデルニークは元々チェコではなくスロバキアやハンガリーの伝統菓子で、プラハでは比較的最近の観光向けスイーツとして広まったものらしい。2026年現在はアイスクリーム入りやフルーツ入りなどバリエーションが増えており、1個300〜500円程度。旧市街広場周辺に専門店が多いが、少し離れた店の方が安くて美味しいという声もある。
5月なのに雪がぱらつく寒さ
ちなみに、プラハはめちゃくちゃ寒かった。
僕が訪れたのは5月15日前後だったが、なんと雪がぱらついたのだ・・・・5月に雪である。東欧の天候を完全に舐めていた。
ブダペストも肌寒かったが、プラハはそれ以上だった。ダウンジャケットを持っていなかった僕は、持っている服を全部重ね着して凌いだ。
春〜初夏のヨーロッパ旅行を計画している人は、東欧は思っている以上に寒いことを覚えておいてほしい。5月でもヒートテックは必須である 笑
プラハは間違いなくおすすめできる
プラハは、音楽・美術・食のすべてを楽しめる最高の街だった。正直3泊は欲しいところを、僕は2泊で駆け足の観光となってしまった。
ヨーロッパ旅行を考えている人にはプラハを強くおすすめしたい。特にドイツ旅行を計画しているなら、プラハまで足を伸ばしてみてほしい。ミュンヘンからバスで約5時間、ベルリンからも同じく約5時間。日帰りは無理だが、1〜2泊でも十分にプラハの魅力を感じられるはずである。
ビールを飲みながら中世の街並みを歩き、ストリートミュージシャンの演奏に耳を傾ける。そんな贅沢な時間が、東欧の物価で楽しめるのだ。
2026年現在、プラハへのアクセスはさらに便利になっている。FlixBusやRegioJetがヨーロッパ各都市との路線を充実させており、鉄道もプラハ本駅を中心にウィーン・ベルリン・ミュンヘンへの直通列車が走っている。日本からの直行便はないが、ヘルシンキやフランクフルト経由で約15時間。ヨーロッパ周遊の一部に組み込むのが賢い選択である。
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👈 ブダペストからプラハへ夜行バス移動|バス停が見つからず焦るも旅の出会いに救われた話
つづく。