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ラオス・ヴィエンチャン一人旅|夜行バス27時間、灼熱の首都に到着した話

ラオスのヴィエンチャンに到着した。

第一声は「暑い!!」だった。とにかくハノイと比べてめちゃくちゃ暑い。体感で40℃近くある。涼しいかなと勝手に思い込んでいた自分を、完全になめていたと反省したのだ。

ラオスの首都ヴィエンチャンのシンボル、パトゥーサイ(凱旋門)


ハノイから夜行バスで27時間

ヴィエンチャンには、ベトナムのハノイから高速バスで移動した。夜行バスに揺られること、なんと約27時間。

予約したとき、受付の人は「14時間で着くよ」と言っていた。完全な嘘である。倍近くかかった。笑

座席はリクライニングもろくに倒れず、エアコンは効いたり効かなかったり。ガタガタの道をひたすら越えていくので、ほとんど眠ることが出来なかった。国境に着く頃には体はバキバキ、寝不足で頭もぼんやりしていた。

それでも車窓から流れていくラオスののどかな風景を眺めていると、長時間移動の疲れも少しだけ報われる気がしたのだ。

国境は、日本人なら15日以内の滞在でビザが必要ないので楽々通過。一方、一緒に乗り合わせて仲良くなった中国人は、英語もそこまで得意ではなく、かつビザが必要だったので、かなり苦労していた。日本のパスポートの強さに、あらためて感謝した瞬間だった。

今思えば、陸路の国境越えはそれ自体が旅の醍醐味だった。とはいえ27時間はさすがに長い。2026年の今なら、ハノイ〜ヴィエンチャンは飛行機(LCCで約1〜2時間、片道1〜2万円程度)という選択肢もある。時間と体力を金で買えるなら、それも全然アリだと正直に思う。


想像と違った首都ヴィエンチャン

道中、バスの中からラオスの風景を見ていた。正直、カンボジアに似ていて「まだまだ経済成長はこれからなんだろうな」というイメージを持っていた。

ところが、首都ヴィエンチャンは違った。道路はしっかり整備され、美味しいレストランやカフェも充実している。夜はナイトマーケットがかなりの活気を見せていた。他の東南アジアの国々と、そこまで大差ないレベルまできているのである。(とはいえ、まだまだ発展途上の部分もあるが)

面白かったのは、ラオスがタイにかなり依存している国だということ。最大の輸出入相手がタイなのだ。象徴的だったのが、ベトナムとの国境付近の売店での出来事。「ベトナムドンは使える?」とおばちゃんに聞いたら「?」という顔をされたのに、タイバーツを見せた瞬間「OK!」と返ってきた。

タイとの取引がこけたら国の経済そのものが揺らぐ。だからこそ、いかに取引相手を増やしてリスクを分散できるかが、これからの課題なのだろう。


ラオスの物価とお金事情

ラオスの物価は、正直そこまで安くない。

調べてみると、ラオスはもともと物々交換の文化をたどってきた背景もあり、観光客向けの価格設定が完全に浸透している。ベトナムやタイの首都とそんなに変わらないレベルなのだ。

もちろん屋台に行けば安く食べられるし、安く物も買える。ただ、おなかの弱い人は無理をしない方がいいかもしれない。この旅では、道中で食中毒に苦しんでいた人に二人ほど出会った。いずれも完全なローカルフードを食べた後だったらしい。僕はある程度清潔感のあるお店か屋台しか入らないようにしていた。

お金まわりも軽くまとめておく。通貨はキープ(LAK)で、当時のレートはだいたい1万キープ=130円ほど(2016年当時)。最高額の紙幣でも10万キープくらいなので、まとまった支払いをするとあっという間に札束になる。米ドルやタイバーツもかなり広く使えて、ホテルやツアー料金はドル建てのことも多かった。

両替は街の両替所か銀行が無難で、ATMは手数料と1回あたりの引き出し上限に注意。クレジットカードが使えるのは中級以上のお店やホテルくらいで、屋台や市場は現金が基本だった。チップの習慣もほぼないので、その点は気楽だったのを覚えている。2026年の今なら、現地SIMを探さなくても eSIM(Airalo など)を日本で入れていけば、到着した瞬間からGoogleマップで両替所もレートも調べられる。本当に便利な時代になったものだ。


ヴィエンチャンの楽しみ方

ヴィエンチャンは小さな町なので、1泊あれば十分に回りきれる。僕は様々なカフェとラオス料理を、思う存分楽しんだのだ。

パトゥーサイ(凱旋門)

町のシンボルが、冒頭の写真にも載せたパトゥーサイ(凱旋門)。ランサーン通りの突き当たりにそびえる、戦没者を慰霊するモニュメントである。

パリの凱旋門をモデルにしつつ、よく見るとラオスや仏教のモチーフが細かく彫り込まれている。面白いのが、アメリカが空港の滑走路用に提供したセメントで造られたという逸話。そのため「垂直の滑走路」なんて皮肉まじりに呼ばれることもあるらしい。中の階段で最上階まで登れて、上からはヴィエンチャンの街並みを一望できる。入場料も数十円ほどと安いので、ふらっと立ち寄って損はない。

フルーツジュースとラオス料理

東南アジアといえば、やっぱりフルーツジュース。

ヴィエンチャンのカフェで飲んだ南国フルーツのスムージー

地元でも有名な「Noy’s Fruit Heaven」で飲んだ一杯は、暑さで溶けかけた体に染みわたった。南国のフルーツがこれでもかと詰まっていて、本当に贅沢なのだ。

そしてもう一軒、絶対に行ってほしいのが「Lao Kitchen」。地元の人からも愛される人気店で、ラオス料理の定番「ラープ」がめちゃくちゃ美味しい。

ラオス料理の定番ラープと、カオニャオ(もち米)

ラープは、ひき肉をハーブやライム、炒り米粉で和えたラオスの国民食。鶏・豚・牛・魚など種類も豊富で、もち米(カオニャオ)を手で丸めて一緒に食べるのがラオス流だ。お昼も夜も訪れたが、欧米人と地元民が半々で常に満席なイメージだった。ゲストハウスの人に「美味しいご飯食べられる場所ない?」と聞いても、真っ先にこの店が挙がってきた。基本700円あれば満足に食べられる(少々高めだが、その価値はある)。

ほかにもパパイヤサラダ(タムマークフン)や米麺のスープなど、素朴で食べやすい料理が多い。フランス植民地時代の名残でバゲットサンドやカフェ文化が根づいているのも、ラオスならではの面白さである。

ビアラオは外せない

そして、ラオスに来たら絶対に飲んでほしいのがビアラオ(Beerlao)。

ラオスの国民的ビールで、「東南アジアで一番うまい」なんて言われることもある一杯だ。地元産のジャスミンライスを使った、すっきり飲みやすいラガーが定番で、少し濃いめのダークなんかも選べる。大瓶でも100円ちょっとと安い。

灼熱のラオスで、ラオス料理と一緒にキンキンに冷えたビアラオを流し込む瞬間は、もう最高の一言だった。

旅先での一杯は、その土地の記憶とセットで残る。10年近く経った今でも、ヴィエンチャンの暑さとビアラオの冷たさは、はっきり思い出せるのだ。


旅の準備に

ラオスのように情報が少なめの国は、紙のガイドブックが1冊あると安心感がまるで違う。国境越えやローカルな移動手段は、ネットだけだと意外と調べきれないのだ。

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👉 19時間のバス移動中に考えた東南アジアと日本のこと|価値観が変わった旅の記録

つづく。


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